ドンガンボンにCD聞いてコメントくださいと言われた。さて聞こうかな。
ふんふん相変わらず曲がいいよなぁ謎のサマー感もあるし、青春もかんじるよなぁ
いいデモだな,これを本番のレコーディングで整理していってすっきりさせていけばいいCDに仕上がる・・・ん。
サンプルって書いてあるなぁ・・てことはこれが完成品なんだなぁ最高だなぁ未完成の美学、未完成っていいよなぁ。
ドンガンボン完成してほしくないなぁ・・・しないか!!
人生すべてがLo FidelityなHasta La Vista Babiesも大好きな緩さと弱さの中に見え隠れする明確な意志の心地良さ。
まあ何とかなるよね~、って気にさせる1枚がまた僕らのライブラリーに追加したよ。
僕らのバンドの故郷で、今はもうなくなってしまった渋谷屋根裏というライブハウス。
そこで出会った音楽仲間が、とんでもなく爽快な音楽を鳴らしている。
本当にかっこいい。CDから四人の音が鳴った瞬間、一人でニヤけてしまった。この感覚は久しぶりだ。
僕の好きな音楽が、そしてあの時一緒に夢中になっていた音楽がここに詰まっている。詰まりすぎてる。
このアルバムは、最後のオルタナ世代が作ったインディーポップ爆弾だ。
音源聴きながら「なんて形容していいかわからないけど良い〜」とグルグルしてしまった。
"(それぞれの好みや流行りはさておき、)「東京の」「良い」「ロックバンド」と人に聞かれたら、答えはドンガンボン1択だっ!"
ドンガンボンてどういう意味なんでしょうね。
いや、たぶん、意味はなくて、音の響きとかそういうのでつけたんだろうとは思うんですけど、 これを書く為に渡された新しいCD聴いてると、その意味のないとこに意味があるんではないかとか考えてしまって。
フカクシくんの作る曲は、凄く距離が近く感じるのに触れようとするとすり抜けてしまう様な印象があって、なんというか「空虚」なんですよね。(褒めてます)
現実には存在しないリアリティーがあるというか。聴いてると泣きそうになる瞬間とかあるのに、よくよく考えるとなんで泣きそうになったのか全然分からない。
「空虚」って、中身がないってことかと思われそうですが、「拠り所がなくて空しい」って意味もあって、ドンガンボンの非常にキャッチーなフレーズを使ってるのに超オリジナルなところとか、実は存在しないモノを再現しようとしてる様な演奏の感じとか、意味がなくてもある様に感じてしまう名前の響きとか、この「よるべなさ」が最大のチャームポイントなんじゃないですかね。
(学校の教室の隅の方でひとりで本とか読んでる子いますよね。その子の頭の中を見られたら、こんな感じなんじゃないですかね。)
耳馴染みのいいメロディもそう、なってる音も安心感がある。
ドンガンボンのこういう普通の良さって、身内贔屓みたいになるけど、とっても良くて。
今回改めてアルバム通して聞くとなんとも身内贔屓したくなっちゃうような、どうにも肩入れしたくなるような音楽だなあ!
と思ったのでした。
CDの発売に寄せたコメントはどうも大袈裟なポエムになりがちですが、このアルバムはそういった言葉の数々が全くと言っていいほどフィットしないぐらいただのさりげない名曲達の連続でした。
グッドミュージックの未踏峰を開拓し続ける4人にこれからも期待してます。